機能訓練指導員とは

特別養護老人ホームや、デイサービスで一人以上の配置が定められてる大変ニーズのある職業です。おもに介護施設(デイサービス、老人ホーム、病院)などで日常の生活能力の向上を目的とし、高齢者へのリハビリ訓練を行います。近年、この機能訓練をメインにしたデイサービスやリハビリ施設も多く開業され、活躍の場はさらに広がっています。

 

機能訓練指導員の資格要件とは

「機能訓練指導員」という名称の資格はありません。機能訓練指導員として勤務するには下記の資格のいづれかを有する必要があります。それぞれ資格取得方法は異なりますが、いづれも国家試験を受験する必要のある医療、福祉資格になります。

 

 

機能訓練指導員はどんな資格を持っていればなれるんだろう?

資格要件についてみてみましょう!

 

①柔道整復師

 

②作業療法士・理学療法士

 

③言語聴覚士

 

④あんまマッサージ師

 

⑤看護師、准看護師

 

 

上記、いずれかの資格を有しているものは機能訓練指導員の要件に当てはまります。

 

 

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機能訓練指導員の仕事内容

 

機能訓練指導員といっても、さまざま仕事があります!

お持ちの資格を活かして、利用者様の生活機能の向上をサポートしてください!

 

高齢化社会といわれる日本で、高齢者の方が、できるかぎり「自立した生活」を送れるよう支援するのが、機能訓練指導員の役割です。主には歩行練習や筋力トレーニング、マッサージなど、高齢者の方一人ひとりの症状や目的に合わせプログラムを実施します。

 

 

 また、最近では機能訓練用の最新マシンを使用したリ、ダンス、レクリエーションなど、施設それぞれの個性を活かしたリハビリも増えています。

 

 

このように、一概に機能訓練といっても、利用者の皆様のニーズにこたえた幅広い仕事がありますので、柔軟な発想力と対応力も必要な仕事になります。

最近のデイサービスでは機能訓練用の最新トレーニングマシンを完備する施設も多数。

介護度や必要な訓練に応じてさまざまなリハビリがあります。


デイサービスにおける配置要件

 

デイサービスでは必ず1名の機能訓練指導員の配置が必要です!

運営においては下記の概要や行政の規定に沿って配置に気を付けてください。

 

デイサービスを運営するには

行政の定める「配置要件」があり、必要な資格をもったスタッフを配置する必要があります。

 

「機能訓練指導員」はデイサービスにおいて、必ず一人は配置しなくてならない、重要な職種です。

 

<小規模デイサービス:定員10名以下>

 

1.管理者 1名(常勤) 

2.生活相談員 1名以上 

3.看護職員、又は、介護職員 1名以上 

4.機能訓練指導員 1名以上

 

 

<デイサービス:定員10名以上>

 

1.管理者 1名(常勤) 

2.生活相談員 1名以上 

3.看護職員 1名以上 

4.介護職員 1名以上 

5.機能訓練指導員 1名以上

 

 

また、細かい基準については各都道府県によって異なりますので、

スタッフの配置については細心の注意が必要になります。

 

機能訓練指導員加算について【介護保険制度】

個別機能訓練加算ⅰ・ⅱの違いと共通事項について理解しましょう。

不明点・詳細は各自治体への確認が必要です。

 

 

個別機能訓練加算Ⅰ

個別機能訓練加算Ⅰとは、介護施設などの事業所において常勤専従の機能訓練指導員を配置する。利用者への自立支援、日常の生活を支援するプログラムの実施。基本的動作の向上を目指します。

 

46単位/日

 

配置要件

介護施設での機能訓練指導員(理学療法士、作業療法士、柔道整復師、あん摩マッサ―指圧師、看護師)を1名配置が必要。(常勤専従が必要になります

 

 

個別機能訓練加算Ⅱ

個別機能訓練加算Ⅱとは、介護施設などの事業所において専従の機能訓練指導員を配置する。ADL及びIADLの状態を把握し、日常の生活動作の維持・向上。集団での訓練ではなく

少人数、個別などの直接的な訓練を実施します。

 

56単位/日

 

配置要件

介護施設での機能訓練指導員(理学療法士、作業療法士、柔道整復師、あん摩マッサ―指圧師、看護師)をサービス提供時に1名以上配置。非常勤でも可能。

訓練は個別、及び小グループでの実施。

 

 

個別機能訓練加算ⅰ・ⅱ詳細はコチラ

 

利用者様の自立に向けた、なくてはならない機能訓練!

機能訓練指導員デイサービス

 

デイサービスでの機能訓練とは、利用者様が日常の動作を維持できるように訓練をする

なくてはならない介護予防です。

 

 

現在増えているのが機能訓練専門のデイサービス。

こういった施設では介護度が低い利用者様でも、介護予防の一環として通われており。

機能訓練だけを短時間行って帰るような施設もあります。

 

最新のリハビリ器具が整備された施設も増えており、利用者様一人ひとりに寄り添った計画を実施しています。

 

個々の目標に向け、無理のない機能訓練を行います。

 

デイサービスでの機能訓練は、その利用者様の介護度やカラダの様子をカウンセリングし

個々にあった介護計画を作ります。

例えば、体力をつけたいという利用者様には筋力トレーニングを。

 

歩きたいという利用者様には歩行練習。しっかり食べ物を食べれるようになりたいという

利用者様にはあごを鍛え、口腔ケアを実施するなど、、それぞれの目標にあった計画を作ります。

もちろん、家族や本人と相談し、無理のない機能訓練を考えなければなりません。

 

そのために、コミュニケーション能力やカウンセリング能力も問われるお仕事といえるでしょう。

 

機能訓練指導員はコミュニケーション能力も問われるお仕事です!

個々の利用者様の目標や日々の体調を気遣うことが重要です。


リハビリ型デイサービスの増加

機能訓練リハビリのトレーニングマシン

 

近年、全国各地で最も勢いがあり、開業が進んでいる介護サービスが「リハビリ特化型デイサービス」

です。

この施設では多くの機能訓練指導員が活躍の場として勤務しています。

 

従来の通所介護施設(デイサービス)とは異なり、リハビリや介護予防、フィットネスなどの訓練に特化した新しい通所介護施設です。

利用者様は介護保険サービスを使って、日常生活の動作や運動機能の回復をめざし、

施設に通われています。

 

ここに通われる利用者様の目的は「自立」です。

 

できる限り自分で生活ができるよう、また運動能力の維持ができる

ように訓練をされます。

 

 

●パワーリハビリテーション

 

一般的に、リハビリ特化型デイサービスには写真のようなリハビリマシンが完備されている施設が

多く、利用者様の機能訓練に使用します。

 

専門のマシンを使うことで安心、安全に運動をすることが可能です。

老化による体力の低下、筋力の低下を、このパワーリハビリテーションで回復させます。

寝たきり防止や足腰の強化につながるような訓練を実施し、利用者様の体力の向上を目指しています。

 

 

各施設による多様なリハビリコースと特色

 

リハビリ特化型デイサービスは、各事業者・法人ごとにその施設の特徴は異なり、

さまざまなサービスがあります。

 

 

 

・体操、レクリエーション、ヨガなどのストレッチを活かした機能訓練

 

・ベット上でのマッサージを中心にした機能訓練

 

・フィットネス、運動を中心にした機能訓練

 

・最新マシンを取り入れた運動機能訓練

 

・音楽・ゲーム、遊びを中心に活動する機能訓練

 

 

 

など、その施設ごとでさまざまな特色を活かしているケースが多くあります。

 

一般的なデイサービスのように入浴がある施設もあればない施設もあります。

1日単位で通う施設もあれば、半日や2時間だけといったサービスの施設もあります。

 

多くの利用者様に通っていただくため、サービスの差別化や特色を生かした活動が進んでいます。

 

そんな社会的にニーズのあるリハビリ特化型デイサービスでは、機能訓練指導員が多く活躍し

各事業者に必要とされています。利用者様に対する個別の機能訓練を計画し、さまざまなサービスを考える、大変遣り甲斐のある仕事ではないでしょうか。

▼最近ではフィットネス型の機能訓練デイサービスも増え、最新のトレーニングマシンを完備した施設も多い

機能訓練指導員の活躍の場

1、デイサービス(通所介護施設)

 

デイサービスでは、毎日利用者さまが送迎車でお越しになり、

介護サービスやレクリエーションをされ、夕方に帰宅される形態が一般的です。上記に記載の通り、機能訓練指導員は必ず配置される介護施設。

利用者様への介護予防として、機能訓練サービスを実施します。

 

デイサービスの中にはお泊り型の施設や2部構成などの施設など、その形態は多岐にわたります。

2、機能訓練特化型デイサービス

 

近年増えているのが、この機能訓練特化型の施設です。

リハビリや介護予防に特化され、介護度の低い利用者さまでも気軽にお越しになれる利点があります。施設にはトレーニングマシンや歩行練習の器具が完備されている施設が多く、個々に合わせたプログラムを実施されます。

 

3、介護施設(特別養護老人ホーム、有料老人ホームなど)

 

介護施設内においても、機能訓練指導員の配置を義務づけている場合も多く、利用者様への介護予防サービスを提供しています。

 

4、病院(リハビリテーション)

 

リハビリを必要とする患者様への治療および訓練を実施します。

介護施設と異なる点は「医師の指示にもとづくリハビリ」です。

病気やけが、介護が必要な患者様に対する回復、機能維持を支援します。

 

「機能訓練指導員」の魅力とは

 

 

リハビリや生活機能の向上に不可欠な機能訓練!

働いているスタッフのやりがいって??

柔道整復師や作業療法士、あん摩マッサージ師と、さまざまな

 

資格要件のある機能訓練指導員。それぞれの視点や個性を活かしながら、利用者様へのプログラムを計画します。

機能訓練指導員にとって一番のやりがいは、利用者様がリハビリ計画を続けるにあたり、日々成長していく様子が見られることです。

 

 

「車いすだった利用者様が、1年後に歩いてる」

 

 

 

そんな場面に出会えた時、利用者様にとっても、指導員にとっても最高に嬉しい瞬間ではないでしょうか。

 

●常に「発見と勉強」が続くお仕事です。

 

機能訓練指導員の仕事は毎日が違うことの連続です。

ある意味では仕事にマンネリを覚える事は少ないかもしれません。

 

利用者様の個々の状態は人それぞれ違います

障害の程度も、介護度も、本人の気持ちも違います。

 

体にふれあい、会話し、相談し、目標を達成していく面白さがあります。

もちろんその分の勉強や悩みも多くあるでしょう。

 

資格を持っていても、実際に勤務してはじめて見つかる発見や、利用者様から学ぶことが常に続くお仕事です。

 

機能訓練指導員の給与・年収・月収とは

 

機能訓練指導員の給与・年収・働き方とは

 

機能訓練指導員の給与は、該当する資格によって若干の差がでます。

一般的に機能訓練指導員の募集といっても「理学療法士、作業療法士」のみを募集している事業者もあれば、「柔道整復師」を募集している事業者もあり、その条件は様々です。

 

当サイト掲載施設様の機能訓練指導員の平均給与・年収は下記のとおりです。

 

 

【理学療法士/作業療法士】

月収:220,000円~280,000円

年収:330万円~450万円

 

【柔道整復師/あん摩マッサージ師】

月収:20,0000円~260,000円 

年収:300万円~420万円

 

【言語聴覚士】

月収:195,000円~240,000円

年収:280万円~400万円

 

【看護師】

月収:280,000円~350,000円

年収:400万円~550万円

 

 

資格別にみると、一般的には看護師が一番高い給与水準になり、次いで理学療法士、作業療法士資格になります。あくまでも参考データになりますが、介護現場の給与としては年収の高い職種であることは間違いありません。

 

 

 

機能訓練指導員はパートでも勤務できます

 

機能訓練指導員はパートでも勤務できます。

 

 

機能訓練指導員は、介護施設やデイサービスの配置要件を補うために、施設側では複数名の採用をしている事が多くあり、パートでの雇用も多くあります。

中には最低配置時間である2時間から勤務可能といった条件の施設もあります。

よって、以前は正社員で勤務をしていた方が、デイサービスの機能訓練指導員としてパートで復職するケースは多いです。

 

機能訓練指導員の時給(機能訓練naviデータ)

 

【理学療法士/作業療法士】

時給:1500円~2400円

 

【柔道整復師/あん摩マッサージ師】

時給:1300円~2000円

 

【言語聴覚士】

時給:1200円~1800円

 

【看護師/准看護師】

時給:1700円~2700円

 

配置要件の求められる機能訓練指導員は、求人数も多く、施設によってはパートとして融通のきく働き方ができるケースが多くあります。

 

求人は、勤務時間や休日などに注意して探してみると良いでしょう。

 

機能訓練指導員の求人動向

 

このお仕事の求人数や倍率も気になりますよね!

求人の動向についてみてみましょう。

 

今後も高齢化社会を背景に、安定した求人が見込めます。

資格を取得し、いざ就職を考えても働く場所がなければどうしようもありません。

しかし、この機能訓練指導員の求人に関しては今のところ大きな不況という心配は必要なさそうです。

 

高齢者を対象とする介護施設の法律が改正されたことにより、近年は順調な求人状況が続いています。

 

また、リハビリ系のデイサービスが多く開業されていることも一つの背景にあるようです。

 

リハビリ系の専門職は将来性が大いにあります。

理学療法士、作業療法士などの国家資格の職業は失業の心配はほとんどありません。

大手企業でさえリストラがあたり前の時代で、こうのような専門職への転職を考える方も多くいらっしゃるようです。

 

現在ではそんなニーズもふまえ、大学や専門学校などの養成校の数も多くなっています。

 

それぞれの資格を活かして働こう!

 

機能訓練指導員は前述のとおり「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」

「柔道整復師」「看護師」の資格を持った方が活躍できる仕事です。

機能訓練指導員といっても、資格に業務や訓練の内容が変わります。

資格それぞれのメリットを生かして活躍してください。

 

 

①理学療法士、作業療法士に求められる機能訓練

もともとリハビリ資格といえば、このPT、OTという資格が代表的です。

日常の基本的な動作能力や行動の回復を目指して訓練します。

 

デイサービスや介護施設などでは、一般的に車いすの利用者様や歩行が困難な利用者様に対して、歩行訓練や日常動作のリハビリをすることが求められます。

機能訓練をすることで、日々利用者様の成長を感じられると思います。

 

 

②言語聴覚士に求められる機能訓練

言語聴覚士の資格は高齢者の耳や、口などの障害に対し、回復訓練を行います。

高齢になると話ができない、耳が聞こえないといった障害がありますが、そういった利用者様に対しての訓練が主な役割でしょう。

 

デイサービスや介護施設などでは、コミュニケーション能力を高めるため、ゲームや音楽療法などのレクリエーションを通じて機能訓練をすることも多くあります。

 

 

③柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師に求められる機能訓練

デイサービスや介護施設を利用する高齢者の多くは、筋肉のコリや腰の痛み。

高齢者特有の血流障害などの症状を抱えています。

そういった利用者様に対し、マッサージやストレッチを通じて症状の緩和や回復をめざしていきます。

 

一般的には打撲や骨折、リウマチなどの治療の場で活躍する資格ですが、高齢者の機能訓練にもおおいに活かせる資格です。

 

 

④看護師に求められる機能訓練とは

看護師は介護施設において、唯一「医療ケア」が実施可能な存在です。

高齢者の方のバイタルチェック、健康管理、インシュリン投与など。

介護の現場で求められる仕事も多くあります。

病院などで経験している看護師独自の目線での専門的な処置やメンタルケアなどが求められます。

 

 

機能訓練指導員とリハビリ

 

病院や治療院などでのリハビリと、介護事業所における「機能訓練」は異なります。

この概念について同じように利用することがありますが、双方の違いをしっかり理解しておきましょう。

 

 

リハビリの定義と機能訓練

リハビリとは機能訓練のことだけではなく、「身体的」「精神的」「社会的」な意味を大きく担う概念があります。リハビリは医学的リハビリ、職業リハビリ、社会リハビリ、教育リハビリの4つに分類され、保険制度でも「医療」としての扱いになります。

 

介護事業所での機能訓練は生活機能訓練がメインとなります。。

ケアマネジャーが利用者の個々の状態をみながら介護計画(ケアプラン)を作り、生活行為に対する歩行の維持や体力維持、予防介護などの為の機能訓練を実施します。

 

たとえば、歩行練習が必要な利用者様がいれば、一緒に歩行練習を30分行う。

これも立派な「介護報酬の加算」になります。

あくまで利用者様の「生活行為」に対する支援が、デイサービスで行われる機能訓練です。

病院で行われるリハビリは、怪我や障害に対しての「治療」という意味合いが大きく、

デイサービスで行われる生活行為の支援とは大きく意味が異なるのです。

 

 

機能訓練の基本である「ICF」とは

 

ICFとは2001年にWHOが提唱した国際生活機能分類のことです。

 

生活機能は

「心身機能」「身体機能」「活動」「参加」の全部を総括する概念になります。

 

デイサービスなどの事業所では機能訓練指導員の役割として心身機能、参加、活動の改善、支援の実施が考えられます。生活機能の向上のため、IFCの概念である「心身機能」「活動」「参加」をバランスよく意識したプログラムを考えていきましょう。

 

主な機能訓練内容

こちらは一般的にデイサービスなどで行われる機能訓練のプラグラムです。

利用者様の介護度や身体状態などをしっかりと考え、ベストな計画を考えていきます。

 

 

・歩行訓練

機能訓練といえば、まず挙げられるのがこの「歩行訓練」です。

高齢者になると、足腰が弱まり徐々に「歩けない」状態になる人が多くなります。

そのため、介護予防の一環として「歩行訓練」は高齢者にとって重要な機能訓練です。

中には車いす生活から「歩行」を目指している利用者の方もいます。利用者の状態に合わせ、段階を踏んだ個別のプログラムが必要です。

 

 

・関節可動域訓練(ベッドリハビリ)

関節可動域訓練とは、「関節の拘縮・変形を予防する」「正常な関節可動域に近づけ維持・改善する」運動療法です。 関節可動域訓練には、他者の力で動かす他動運動、自分の健側肢や他人の力を助けに自分で動かす自己他動運動があります。機能訓練として多くのデイサービスや介護事業所で個別のメニューとして実施されています。

 

 

・筋力トレーニング訓練

近年の機能訓練型デイサービスでは、ジムのように筋力を鍛えるマシンや器具を揃えている施設も多いです。高齢による筋力の衰えの低下、歩行訓練の一環として筋力トレーニングを取り入れることは重要です。

 

 

・ADL訓練(日常動作訓練)

機能訓練指導員は利用者の日常生活の自立を支援します。そのためのADL訓練は非常に重要です。歩行訓練や筋力トレーニングもその一環ですが、そのほかにも食事、入浴、排せつ、着替えなどの日常動作の訓練をしていきます。

 

 

・レクリエーション(工作、音楽療法など)

 

多くのデイサービスではレクリエーションを通じて利用者の「参加」や「活動」を促し、自立への支援をしています。工作などのモノづくりや、音楽を通じた活動は脳の活性化、心身の向上維持に大きな効果があります。

デイサービスでの機能訓練指導員の役割とレクリエーション

デイサービスの機能訓練指導員

「機能訓練指導員のデイサービスでの役割」

 

介護施設、デイサービスでは機能訓練指導員がいます。

 

機能訓練指導員とは、主として理学療法士、作業療法士、柔道整復師、看護職員が行っているところが多く、高齢者の残存機能の維持・増進を目的としています。また、機能訓練指導員の指導のもと、レクレーションを円滑に行い、高齢者にとって安心で安全な生活を送れるよう支援していくことも、介護施設にとっては重要な役割となります。

機能訓練指導員のレクでの役割について、ご紹介いたします。

 

 

一人一人に合った機能訓練

 

機能訓練とは、日常生活を円滑化させるために重要なことであり、一人一人に合ったケアを行うことが重要となります。しかし、集団レクレーションなどにおいては、一人一人に合った機能訓練を行うことは難しいのも現実となります。

 

そこで、集団で行うレクレーションの中では、同じような身体状況の方に対して、レクレーションを実施することも重要です。そのため、どのようなレベルなのか高齢者を選別し、その高齢者に合ったレクレーションを実施することも方法の一つとなります。

また、高齢者のレベルを理解し選別するのは、機能訓練指導員の役割であり、高齢者の身体レベルに合わせたレクレーションを実施していくことが重要となります。

 

 

レクレーションで高齢者の状態把握

 

高齢者一人一人のリハビリにおいて、高齢者の身体的な状態を把握することはできます。しかし、日常動作として個別に把握することは、リハビリの中では難しいのが現実です。例えば、リハビリでは特に問題なくできている事でも、集団生活の中ではできないこともあります。

 

それらを見るためにも、集団でのレクレーションを通して、高齢者の状態を把握することも重要となります。

集団レクレーションでは、普段はできていないことやできることが、できるようになったりできなかったりということがあります。

 

これらを知るために、機能訓練指導員はレクレーションに参加し、日常生活動作を維持・増進していくためにはどうしていくことが重要かアセスメントすることが役割となります。

 

 

コミュニケーション能力の維持・増進が、生活を豊かにする

 

レクレーションというと、身体運動と考えがちですが、コミュニケーションスキルも磨いています。特に、認知症の高齢者や高次機能障害の高齢者の場合、人とのコミュニケーションが円滑に働けないことがあります。

 

しかし、コミュニケーション能力は老人ホームにいるだけではわかりづらく、レクレーションなどを通して知ることもあります。特に、在宅生活をしている高齢者の場合、家族とのコミュニケーション低下に伴い、孤立しやすくなります。そのため、レクレーションを通して高齢者のコミュニケーション能力を理解し、家族との連携をしていくことも、機能訓練指導員の重要な役割となります

 

リハビリにきく機能訓練レクリエーション

老人ホームでレクリエーションを行いますが、せっかく行うのであればリハビリに効果がある、機能訓練レクリエーションを行いたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、リハビリにきく機能訓練レクリエーションとは、どのようなものかわからない方も少なくありません。ここでは、リハビリにきく機能訓練レクリエーションについて、ご紹介いたします。

 

 

◎棒体操で全身の機能訓練

 

簡単に誰でもできる全身機能訓練レクリエーションとして、棒体操があります。棒体操とは、一本の棒を使って、棒を体の前に回したり身体の後ろに棒を持って行ったりすることになります。

そのため、棒をどこにもっていくかということにより、身体のあらゆる機能訓練を行うことができます。また、棒体操は車いすの高齢者も実施することができ、さらに麻痺のある高齢者でも健側のみでできます。そのため、全身の機能訓練レクレーションとしては、とても有効的なものとなります。

 

 

◎歩きながら計算で、脳の機能訓練

 

歩くことができ、さらに認知症が軽度の高齢者には、歩きながら計算を行うレクリエーションがあります。歩きながら計算を行う場合、身体を使いながら脳を使うため、脳の機能訓練となります。

例えば、高齢者が歩いている横で、介護者が簡単な足し算の問題を出します。それを、高齢者は歩きながら答えていきます。また介護者が問題を出すのではなく、高齢者同士で問題を出すことも有効であり、互いに問題を出し合い答えを導き出していくことも重要となります。

 

 

◎外への散歩で、脳も身体も機能訓練

 

室内でできることや刺激は限られており、室内にばかりいると、全身の機能も低下してしまいます。そのため、外に出て散歩を行うことは、脳や身体の機能を活性化させるためにはとても重要なことになります。

 

また、介護施設などではバリアフリー化されており、転倒のリスクは最小限となっています。しかし、外は段差があり、歩くのにも注意が必要な状況となります。

 

さらに、鳥や花などの自然もあるため、歩きながら何があるのかということを互いに話すことで、高齢者通しや介護者との会話が増えます。そのため、足元に注意をして歩きながら、外にある物を話すということは、脳も身体も機能訓練することができます。特に、外的刺激は高齢者の機能訓練において重要なことであり、できる限り外に出て散歩などを行う機能訓練レクリエーションを取り入れていくことが重要です。

機能訓練指導員の仕事と遣り甲斐

 

いま、注目の「機能訓練指導員」

 

機能訓練ナビでは神奈川県相模原市のデイサービスで機能訓練指導員として勤務する20代の男性スタッフにインタビュー!実際の仕事の内容から、遣り甲斐までお話を聞いてきました。

 

機能訓練指導員を目指したきっかけは

 

 

 

 

もともとはマッサージ師の仕事がしたいと思っていて、神奈川の鍼灸の専門学校で柔道整復師の資格を目指していたんです。「機能訓練指導員」という仕事を知ったのは、実は学校に入ってからで。自分自身、お年寄りが好きだったこともあり、デイサービスでの仕事に興味を持ったのがきっかけですね。

 

 

 

 

今勤務しているデイサービスは、県内に3ヶ所あるんですが1日に2か所を回っています。

基本的には個別の機能訓練を一人1時間程度行います。

利用者さんそれぞれの個別プログラムに沿って実施しています。日々、利用者さんの介護状態や体調なども考え介護スタッフ、ケアマネージャー、施設長と連携して計画をしています。

 

機能訓練指導員のやりがいは?

 

 

 

 

やはり、利用者さんが「元気になる」「笑顔になる」ときですね。

 

綺麗ごとかもしれませんが、それが一番の遣り甲斐になります。

デイサービスって、みんなが「楽しく通っている」だけではないんです。

無理してきている方もいれば、最初はつまらなそうにしている方もいます。そんな方が、デイサービスでの機能訓練を頑張って、日々「笑顔」が多くなってくると、やっぱり嬉しいです。

 

 

機能訓練指導員の仕事は介護予防や日常動作の改善だけじゃなくて。

「心のケア」。要するにコミュニケーションを通じて利用者さんを支えることも重要な仕事だと思うんです。ただ「頑張りましょう」と言っても仕方ないので。

 

最終的には利用者さん自らが自立して生活、行動をしていただくことが何よりの目標ですから。

単純にマッサージをする。歩行の練習をする。だけじゃなくて、機能訓練指導員と利用者様との信頼関係ができてこそ、最善のサービスが提供できると思っています。

 

 

 

 

 

 

 

機能訓練指導員はただ「お年寄りが好き」「介護の仕事に関わりたい」という気持ちだけは務まりません。施設にはいろいろな利用者様がいます。認知症の方、介護度の高い方、身体の痛みや障害のある方もいます。

利用者様や周りのスタッフ、家族の方々と連携して、真剣に利用者様を思いやり、最善のプログラムを実施することが必要です。決して簡単な仕事ではありません。

 

資格だけではなく、周りとの協調性やコミュニケーションも大切になってくると思います。

 

 

 

 ただし、そういった仕事の中で利用者様に「ありがとう」と言われたり、利用者様が日々成長する姿を見れることは最高の遣り甲斐になります。

 

 

また、この仕事は今後もさらにニーズのある仕事です。若い世代の新しい発想で、いろいろな形態の施設や機能訓練の環境も生まれています。そういった意味でもたくさんの資格保持者にこの仕事を経験して欲しいと思いますし、介護施設における「機能訓練指導員」の可能性をさらに高めてほしいですね。

 

機能訓練指導員の質問集

Q:機能訓練指導員は資格として「鍼灸師」はなれませんか?

 

A:現在、機能訓練指導員の資格要綱には「鍼灸師」は対象となりません。

柔道整復師、あんまマッサージ指圧師が対象となることから、現在では関係機関より

「鍼灸師」の機能訓練指導員化を求める声も多くあがっております。

 

Q:機能訓練指導員の求人は「言語聴覚士」が少ないのは何故ですか?

 

A:業務上、リハビリの即戦力として理学療法士や柔道整復師を求める施設様が多いのは事実です。しかしながら、言語聴覚士は機能訓練指導員の資格対象ですので、求人に表記がない場合でも施設に問合せいただければ、採用の可能性は大いにございます。

 

Q:機能訓練指導員は、介護施設で介護業務(入浴など)は一切行わなくても良いのでしょうか?

 

A:勤務される施設によって異なります。機能訓練指導員としてのリハビリ業務をメインに介護のサポートも行う形態が一般的ですが、近年では機能訓練やリハビリのみを行うデイサービスも増え、介護業務がほとんどない施設も増えています。

 

Q:個別機能訓練加算について、機能訓練指導員がお休みで出勤されない日は加算が算定できないのでしょうか??

 

A:個別機能訓練を行うには、機能訓練指導員、看護職員、介護職員、生活相談員、その他の職種が共同して個別機能訓練計画に従い訓練を行うこととしており、機能訓練指導員が不在の日でも算定は可能です。